エラい引っ張ったな。正直な感想を言わせてもらえば、そんな感じだ。予報は当初から雨気配。それでも球団としての見立てはあるだろうし、どうこうは言いにくい。とにかく雨の中で長い間、開始を待ったファンには気の毒な午後6時20分の中止決定ではあった。
前日20日は劇的な逆転勝利だったし、早めに中止を決めて、なんなら22日からの巨人3連戦へ向けての東京への移動日にしてもいいのでは? などと思ったりもした。もちろんホテルの問題などもあり、そう簡単な話ではないが。
中止決定に、基本、現場の意見は影響しない。だから「こういうタイミングでの中止決定はチームにあまりいい影響はもたらさないかも」とも思ったのである。だが指揮官・藤川球児の考えは正反対だった。
「早々に中止が決まって明日に備えるよりも、昨日(20日)のいい状態でゲームに臨みたい気持ちで6時まで気持ちを保てたので。スムーズに明日、入りやすいかな」。フロントとも一体感を出して戦おうという球児の考えも伝わってくるコメントだった。
22日からは東京ドームで巨人戦だ。交流戦前ラストの3連戦である。20日に中日を下した阪神は現在、貯金「8」。思い出すのは昨年のこの時期だ。リーグ制覇を果たした25年、交流戦直前の貯金は「10」を数えていた。
それを思えば昨季を上回るには巨人戦で3連勝が必要になる。2勝1敗でも貯金「9」での交流戦突入だ。まあ、数字的にはほとんど変わらないし、特に意味があるワケではないが、気になるのは現在、上位の顔ぶれだ。
ヤクルトと巨人。すでに知られる話だが、過去、阪神は巨人と競って優勝したことがない。「巨人優勝、阪神2位」はあるがその逆はないということだ。2リーグ分立後、阪神優勝年の2位は下記の通り。
62、64年・大洋
85年・広島
03、05年・中日
23年・広島
25年・DeNA
こう見ればヤクルトと競って優勝したシーズンもないのだ。神宮の試合が終わり、首位ヤクルト、3位巨人との差はそれぞれ開いた2位阪神。東京2球団との戦いを制するかことができるかどうか。そんな視点も生まれる残り100試合だ。球団創設91年の今季、新しい挑戦になるのかもしれない。(敬称略)




