昨年6月に左肘の内側側副靱帯(じんたい)再建と骨棘(こっきょく)除去手術を行った楽天藤原紘通投手(26)が17日、今春キャンプでブルペン入りする見通しを示した。懸命なリハビリを継続中。この日は、Kスタ宮城の室内練習場でネットスローを行った。“右肩上がり”の123球を投げ、「切りが良いですね」とニッコリ。徐々に強度も上げながら、復活マウンドへ突き進む。

 ただでは起きない。ネットスローは患部の強化だけではなく、リリースポイントの確認にもなっている。「癖が出るとポイントが後ろになるんで。ケガしたことを、きっかけにしたい」と、リハビリをフォーム修正の好機にする。「焦りはありません。もう、ケガは出来ないんで。今の間に、栄養を蓄えます」と前向きだった。寒い冬が終わる頃、再び大きな花を咲かせてみせる。【古川真弥】

 [2011年1月18日11時4分

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