西武西口文也投手(38)が22日、“開幕”を志願した。今季のオープン戦初戦は2月26日のヤクルト戦(沖縄・浦添)だが「そこの開幕を目指す。肩も早くつくるよ」と語った。春先はマイペース調整するベテランが多い中、異例のハイピッチ調整を宣言。6年ぶり2ケタ勝利を目指す今年にかける意気込みを示した。

 言葉通り、仕上がりも早い。この日は西武室内練習場でブルペン投球。変化球も交え、軽快に捕手のミットを鳴らした。オフ恒例となった沖縄自主トレでは「今まで続いたことがない」というウエートトレーニングを継続して肉体改造にも本格着手。「キャッチボールもいつもより早い段階からやってきた。山岸と沖縄で投げ合えたら最高だね」と、昨年ヤクルトに移籍した自主トレパートナーとの直接対決を熱望した。

 新たなモチベーションができた。県和歌山商-立正大と直系の後輩にあたる南昌樹投手(22)がロッテにドラフト2位で入団。正月に地元の和歌山で食事して激励。プロの心構えを説きながら、自らも原点に立ち返った。166勝右腕が今年は新人ばりにキャンプからアピールし、輝きを取り戻す。【柴田猛夫】

 [2011年1月23日7時27分

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