江夏の21球ならぬ岩田の21球だ。阪神岩田稔投手(27)が27日、沖縄・宜野座村の宜野座球場で今年初のブルペン投球だ。気温15度の曇り空の下、前日まで慎重な姿勢だったが、セットポジションから捕手を立たせ背番号と同じ21球。開幕投手に名乗りをあげた。
「20球で終わろうと思っていたけど、(20球目を)投げ終わった後に、コミ(小宮山)が20球って言ったので。1年間投げきることが目標。それがないと、ここ(先乗り組)に来ている意味がない。勝負はもう始まっていると思う」。
自主トレで身につけた「ブレ球」も披露した。縫い目が低いとされる統一球により、変化が大きくなるといわれる魔球。初めて受けた小宮山を「揺れていましたよ。捕りづらいです」と驚かせた。ここ2年は左肩痛、左肘痛とケガに泣かされ続けた。チームの柱として、シーズン通じての活躍にこだわりを見せる。自身は口にはしないが、順調に回復すれば開幕投手候補にも名が挙がってくる。
「どこまで投げられるか不安だけど、それを取り除いて試合に入って行ければいい。打撃投手や、シート打撃でバンバン投げていきたい。まだ感覚が分からない」。
昨年は3月23日に左肘手術を受け登板したのは10月5日フェニックス・リーグ巨人戦の1試合のみ。それでも、本来の力を取り戻せば、開幕投手に指名されてもおかしくない。頼りの左腕が、完全復活へ向けペースを上げる。【鎌田真一郎】
[2011年1月28日10時58分
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