契約未更改で自費キャンプを過ごす阪神久保康友投手(30)が4日、年俸調停に否定的な考えを示した。4日は休日を返上して宜野座球場で軽めの調整。代理人に任せている球団との契約交渉は進展がないが、すぐに調停にゆだねるつもりはない。

 「調停にしてしまうと、金額は決まるけど、話ができなくなってしまう。そこまで、やる必要があるのかと思う」。

 昨季チームトップの14勝を上げ、8000万円からの年俸大幅アップを求めているもよう。ただ、あくまで久保が主張するのは、球団からの「期待の言葉」だという。

 「阪神にとって、どういう選手が必要なのか。ぼくは一番必要な選手になりたい。その方向性を示してほしい」。

 存在意義次第で、キャンプ中の練習法も変わってくると力説した。現状では、開幕投手最有力でローテの柱となることは間違いない。今季に限らず、チームの柱としての扱いを球団に求めているようだ。

 [2011年2月5日10時56分

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