楽天先発3本柱の一角は、今年も安定感抜群だ。沖縄・久米島キャンプ第2クール2日目の6日、永井怜投手(26)がブルペン入りした。ちょうど疲れが出る時期でボールにバラつきが出る投手が多い中、外角低めに直球、カーブをキッチリとそろえて見せた。「この時期は毎年調子が落ちるんですけど、今年はいいと思いますね」と順調にステップを踏んでいる。身長178センチ右腕の制球力の源は、踏み出す左足の爪先にあった。

 久米島のブルペンは同時に6人が投げることができる。永井の左足爪先は、接地した瞬間からフィニッシュまで、真っすぐのまま微動だにしない。比べてみれば一目瞭然(りょうぜん)だった。「オフにたくさん走った成果と思いますが、大学時代の蓄積が大きいと思いますね。東洋大学、よく走りますからね」。アマチュア球界屈指の練習量を誇る東都の雄出身。財産はそのまま生きている。

 朝の声出しでは「15勝して星野監督を胴上げします。みんなで優勝旅行に行きましょう!」と叫んだ。「ケガだけは気をつけて」と永井。チームで一番揺るがない土台を武器に、今年もローテを守る。【宮下敬至】

 [2011年2月7日9時47分

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