阪神鳥谷敬内野手(29)、新井貴浩内野手(34)の3、4番コンビが沖縄・宜野座キャンプ第2クール3日目の7日、初競演したランチ特打で、あわせて60発をたたき込んだ。球団が用意した、飛ばない統一球に近いとされるボールを、右にドカン、左にドッカーン。この調子なら、統一球なんて怖くない!

 晴天に恵まれ、お昼時にスタートした宜野座劇場は、新井の左中間フェンス直撃の一打で幕を閉じた。強力打線の主軸2人によるド迫力の競演。どこからともなく拍手が起こり、鳴りやまないカーテンコールとなった。

 新井

 結構、思いきり振りました。片岡さん(打撃コーチ)にも「本来の荒々しさを出していけ」と言われているし。まだバラつきが多いけど、良いスイングができている時もある。もちろんフォームチェックはやっているけど、頭でっかちになりすぎるのはどうか、と。とにかく下半身を使って思いきり振る。ない頭を使いすぎずにね。

 新井と鳥谷。11年虎の4番、3番が初めてランチ特打でペアを組んだ。新井は下半身を使い、豪快に振り抜く。鳥谷はムダのないスイングから右翼席にライナーを突き刺す。まるで競い合うように、持ち味を駆使して柵越えを連発した。新井は124スイングで32発。柵越え本数を聞き「逆風の割には入っているね」と少し驚いた。鳥谷は109スイングで28発。4連発を含め、すべて右翼席にたたき込んだ。

 鳥谷

 打球どうこうというより、しっかり振ることを考えている段階。しっかり振れてるし、これを続けられるようにしたい。

 特打は球団が用意した「統一球に近いボール」(和田打撃コーチ)を使用。昨季よりも圧倒的に飛びにくいボールを、軽々とオーバーフェンスさせた。和田コーチも「今日はよく飛んでいた。新井はバットが振れている。仕上げる段階としては良い」と高評価。新井は、昨季19発からの本塁打増を狙っている。第1クールから取り組む「荒々しい」打撃に確かな手ごたえをつかんだ。

 新井

 今までだったらフェンスオーバーの打球が入らない、が結構あった。でもしっかり良いタイミングでスイングすれば、それなりに飛んでくれる。(実戦形式では)1発というより、力強いスイングを頭に置いてやっていきたい。

 2人合わせて計233スイングで60発。前日の特打はブラゼル、マートンが計168スイングして28発だ。BM砲と比べても、和製3、4番の長打力を際立たせた。飛ばない統一球が導入される11年。ATコンビに、過剰な心配はいらない。

 [2011年2月8日12時15分

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