オリックスの新戦力、小林雅英投手(36)が12日の紅白戦に初登板し、日米通算234セーブの老練な投球を披露した。3番カラバイヨから始まる8回に登場し、1回を無失点。T-岡田の右前打と四球で1死一、二塁の危機を迎えたが、投ゴロ併殺打で切り抜けた。

 「投ゴロで併殺はプロで初めてだと思います。普段はショートか二塁を狙うんで。きょうもそのつもりでしたが、自分のところに飛んできて」。丹羽を投ゴロ併殺に打ち取ったシュートは、ストレートの131キロを上回るこの日の最速136キロをマーク。ここ一番での力を見せた上に「140キロ後半は投げるつもり。昨年ファームで時間があったのでカーブやスプリットをもう一度練習した。オープン戦で試してみて、使えるならシーズンで使おうと思う」と明かした。

 岡田監督も「長いことやっているとうまいこと投げよるな」と感心。日本一もメジャーも知る右腕が、岸田、平野がいる終盤の布陣をより厚くする。

 [2011年2月13日11時37分

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