頭痛いわ~。岡田オリックスの先発候補がまた1人負傷脱落した。沖縄・宮古島キャンプの16日、新外国人アルフレッド・フィガロ投手(26=タイガース)が右太ももを負傷。岡田彰布監督(53)は「投げさそ思うたけどアカンな」と、実戦デビューになるはずだった17日の紅白戦起用を断念した。9日に右ひじを手術したエース金子千に続きローテ候補が離脱した。

 フィガロは翌日の紅白戦に備え、ブルペン投球は回避していたが、体力強化のダッシュでまさかの故障発生。「準備をしていたのに残念だ。軽症だと祈っている。(完治までに)2週間とか、かかってほしくない」と右足を引きずりながら帰りのバスに乗り込んだ。病院には行かず、アイシング治療で様子を見る。

 ショックだったのは首脳陣も同じだ。オリックス投手陣で最速の157キロを誇り、ブルペンでも威力のある直球への評価はうなぎ上りだった。「一番可能性のある、一番見たかった投手やったのにな」。報告を受けた岡田監督は投手陣の控室まで1人で出向き、フィガロに直接、話を聞きにいったほど。「軸足やし、長引くかもしれんな。脱落組やな。ここからがアピールする時期なのに自分でチャンス逃してなあ」。開幕に間に合うか微妙となり、指揮官は大きくため息をついた。

 昨年最多勝の金子千が全治3カ月。最も期待をかけていた新助っ人もけが。1次キャンプ終盤でアクシデントが続いた。

 [2011年2月17日11時34分

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