<オープン戦:楽天2-3西武>◇6日◇長崎
また打った。ポスト中島の呼び声高い西武浅村栄斗内野手(20)が6日、長崎ビッグNで行われた楽天戦で3打数2安打2打点と活躍した。楽天田中からも適時二塁打を含む2安打を記録し、ブレーク中の勢いを感じさせた。これでオープン戦は6試合連続安打。打率も4割5分8厘とし、ソフトバンク松田を抜いて、オープン戦の首位打者に立った。
四球の直後の初球を狙え。格言どおりの打撃で、西武浅村が楽天田中を打ち砕いた。2回、暴投で1点を先制した直後の2死一、三塁、初球のスライダーを左中間にはじき返した。「ボールが続いてたので、初球を狙って入りました」。球界を代表する若き右腕から、してやったりの二塁打だった。
前日の岩隈に続き、連日の好投手からの安打。好調を持続させている。毎試合、しっかりと結果を残す姿に、渡辺監督の信頼も増すばかり。「今の状態でいってくれれば、どこかで使う。次から主力が戻ってくるけど、うかうかしていられないというぐらいの評価はしている」と、浅村の実力がレギュラークラスであることを認めた。
キャンプで思わぬ事態に苦しめられ、それを乗り越えたから今がある。第2クール、体中にじんましんが発生し、2軍での再調整も検討される危機があった。だが、ボリボリと体をかきながらでもアーリーワークには必ず顔を出した。「もう帰れ」と宿舎に帰されたものの、そのやる気はしっかりと首脳陣に届いていた。2軍落ちの危機はじんましんとともに消え、今の活躍につながった。
昨年までの自分との違いを「1球で仕留められるようになってきた」と説明する。とにかく力をつけようと、練習からフルスイングを心がけた。その成果は確実に表れてきている。「今は自分が思っている以上にいい結果が出ている。この先、不安ですけど、維持できるように頑張ります」と急成長中の自分を冷静に見つめた。中島、片岡、中村に続く西武の次世代を担う内野手。いよいよブレークの時を迎える。【竹内智信】



