<オープン戦:阪神1-0西武>◇10日◇甲子園

 60球中38球。西武涌井秀章投手(24)が阪神戦で投じた変化球の数だ。直球で押した09年沢村賞獲得時のスタイル復活をテーマに掲げていたエースの“変心”には理由があった。念頭に置いたのは導入される統一球。リードした銀仁朗は「本当は真っすぐ主体でいきたいけど、涌井さんも『滑る』って言ってたんで(今のうちに)感覚をつかんでほしかった」と理由を説明する。1度もサインに首を振らなかった涌井も「スライダーが良かった」と手応えを感じていた。

 渡辺監督は「(統一球は)今までより動いたり、抜けたりする。今までにない使い方ができる可能性はある」と、直球をより生かす変化球に期待する。確実な4年連続の開幕投手へ、また1つ段階を踏んだ5回5安打1失点。投げ合うであろう日本ハム・ダルビッシュはこの日、登板を回避したが「(開幕で)投げてくるんじゃないですか?

 そう思って調整してる」と言い切った。モチベーションは最高に保ったまま、次回、開幕前最後の登板に臨む。【亀山泰宏】