<オープン戦:阪神1-0西武>◇10日◇甲子園
初実戦で147キロ、トリプルKが出そろった。阪神久保田智之投手(30)が、西武戦で今季初実戦。6回に1番片岡からあっさりと3者凡退だ。新加入の小林宏と藤川が順調で、最後のワンピースも快速球で開幕に照準ピタリ。強力な3本の矢が控える投手陣はオープン戦9戦で4度目の完封劇だ。
最後の「K」の出陣だ。スロー調整を続けてきた久保田が、ベールを脱いだ。最高気温8度の肌寒さを、いきなりの快速球で吹き飛ばした。
先頭片岡への初球。眠りから覚めた鉄腕が繰り出した直球は、最速の147キロを計測した。
久保田
まずは直球の感触を確かめました。最初にしては良かったです。
上々の滑り出し。その後も140キロ台後半を連発した。西武が誇る片岡、栗山、中島の上位打線を17球で片付けた。2番栗山は、追い込んでから外角高めの直球で空を切らせた。巨人山本幸二スコアラーは3人目のKの出現に「思ったより(球速が)出ていた。遅れていたのに、今日見た限りでは問題ない。(小林宏、藤川と)3人そろったらキツイね」と戦々恐々だ。
好調投手陣の活躍に後れを取るわけにはいかない。チームはこれでオープン戦9試合で4度目の完封。防御率は驚異の0・56。特に先発陣の好調ぶりが際だっている。久保田とともに小林宏、藤川の「トリプルK」が実力を発揮すれば、鬼に金棒の投手スタッフが完成する。
昨季はチーム最多の71試合に登板。「JFK」を確立した05年からの勤続疲労を考慮し、春季キャンプは超がつくほどのスロー調整だった。ブルペンで球数を30球程度に制限。「投げ込み王」の異名をほしいままにした右腕の調整法ではなかった。「毎年(球数を減らすように)言われていたけど、たまたまこのタイミングだった」。30歳になり、体と向き合いながらいよいよ仕上げに入る。あとは、開幕への不安をぬぐうだけだ。
久保田
もう少し、実戦で投げてみないと分からないけど、大丈夫だと思います。
3月25日開幕戦まで、残り2週間。今後、2~4試合の登板を予定している。最後はもちろんトリプルKリレーを試す。山口投手コーチも「1回はいきたいよね」と画策している。早ければ18日横浜戦(横浜)でお披露目。投手王国は目の前だ。




