<オープン戦:オリックス2-1楽天>◇10日◇京セラドーム大阪

 おう、今年のうちは要注意よ-。オリックス岡田彰布監督(53)が楽天星野仙一監督(64)と初の「元虎将」対決に先勝した。足を使って8回に均衡を破り、昨年までにはないニュースタイルを披露。今年の注目カードの第1ラウンドで星野楽天に一泡吹かせた。

 三塁ベンチの敵将に見せつけるように、快速ランナーたちが塁上を駆け回った。0-0の投手戦。均衡を破ったのはオリックス。今年の岡田野球が目指す、スピード感あふれる攻撃で1点をもぎ取った。

 8回2死。俊足森山が平凡な遊ゴロを内野安打にし、次打者の初球で二盗。岡田監督から「走れ」のサインが出ていた。敵失を誘って森山は一気に三塁へ。続く1番深江も死球と二盗で二、三塁となり、大引の2点適時打が飛び出した。9番森山はこの試合3盗塁。チームで計4盗塁と徹底的に走った。

 「去年を見てたら『今年はよう走るなあ』という印象があると思うよ」。

 試合後の会見で「楽天に嫌な印象を与えたのでは」という質問に岡田監督は“ドヤ顔”で答えた。

 昨年は12球団最少のわずか34盗塁だった。「今年は走れる選手が増えたからな。いつもいつも打てるわけじゃない。下位打線で足を使えれば得点能力が上がるし、バリエーションも増えるからな」。ニュースタイルを星野楽天に見せつけ、ニンマリだ。

 阪神の前監督と前々監督。ともに阪神をリーグ優勝に導いた名監督が、互いにユニホームを変えて監督同士での初対決。試合前から独特のムードが漂った。

 先に動いたのは後輩の岡田監督だ。楽天の打撃練習が終わる間際、めずらしくケージ裏に向かい田淵コーチと談笑。すると三塁ベンチから星野監督も登場。田淵コーチが離れ、そこから約1分間、2人きりで笑顔の“密談”となった。

 メンバー表交換でも再び笑って握手した。昨年10月のドラフト会議以来の再会で、新ライバルへの意識を新たにしたのは間違いない。4月1日、オリックスのホーム開幕戦は楽天と。球団もポスター告知で両監督の対決ムードをあおっている。球団合併、新球団設立と深い因縁がある両チームに、今年はもう1つの物語が加わる。