阪神城島健司捕手(34)が、有言実行の復活安打を放った。東日本大震災の影響でオープン戦が中止となり、代わりに行われた中日との実戦形式の合同練習(甲子園)に金本とのDHリレーで途中出場。9回1死二塁の2打席目に平井から左前打を打った。フルカウントからの8球目、134キロのカットボールをジャストミート。三遊間を痛烈に抜いた。

 城島

 前に飛んだよ、前に。大健闘よ。空振りもなかったし、打てると思って振りにいって、ちゃんとバットに当たっていた。

 前日「ボールが怖くないかな。打つからにはいい当たり、ヒットがいい」と話していた。7回の初打席は武藤の内角球に二飛。バットを折られ「(原料の)アオダモの木を1本植えないといけない」と、苦笑いしたが2打席目できっちり安打だ。

 ベース上では城島らしさを見せた。一塁グスマンがベースを離れた姿を横目でチラチラ…。盗塁のチャンスをうかがって、ベンチに確認。「シーズン中ならいくでしょ。でも(ベンチが)いかせるわけないか」。さすがに盗塁はなかったが、俊介の二飛で猛ダッシュして二塁ベースを蹴った。

 城島

 一塁にいくのも怖さはなかった。(ダッシュの)切り返しも気にせずにいけた。痛みもないしね。

 初出場で打撃と走塁の手応えを口にした。左膝手術からの3・25開幕スタメンに向けて、大きな1歩を踏み出した。