<実戦形式の合同練習:阪神7-1巨人>◇13日◇甲子園

 阪神の必勝リレー「トリプルK」が初合体した。FA入団した小林宏投手(32)と藤川球児投手(30)、久保田智之投手(30)のリレーが実現した。7、8、9回を無失点で、勝利の方程式完成を印象づけた。

 7回に久保田が登板。わずか4球で3者凡退に打ち取り、ブルペンで「おかわり」投球までした。「想定外です。結果は良かったですけど、練習としては…」と苦笑いした。

 8回の小林宏は1死からライアルを132キロスライダー、脇谷を130キロチェンジアップで2者連続空振り三振。巨人相手の3人斬りに「練習試合ですからまだ相手どうこうじゃない」と控えめに話した。

 9回藤川も余裕の投球だ。1死から代打矢野の初球に144キロのツーシームを投じ、左越え二塁打を浴びた。「ボールが変わっていけるかと思ったけど、オレには向いていなかった」。3人で唯一の被安打で「実験」を終えると、続く2人をピシャリ。カギを握る3人がついに出そろった。