約20分間、人の波が途切れることはなかった。楽天ナインが19日、東日本大震災の被災者への義援金を集めた。午後3時、ナゴヤドーム入り口のオープンデッキに1軍同行の全選手がズラリと並んだ。その前に置かれた募金箱に、次々と手が伸びた。瞬く間に透明な募金箱の中に、1000円札があふれた。125万7628円が集まった。

 地震の瞬間は明石にいたが、仙台に家庭を持つナインたちは“被災者”でもある。ファンの温かい支援を間近に見た選手会長の嶋基宏捕手(26)は「胸が熱くなった。少しでもこの思いを東北のみなさんに伝えていきたいし、力になりたいと思った」と、被災者の立場とそれを応援する立場の両方が交じったコメントで、感謝した。

 今も耐え忍ぶ被災者のために直接行動したのは今回が初めて。鉄平外野手(28)は「ぼくたちは仙台から離れたところにいますが、少しでも役に立ちたいという思いで立たせてもらった。これからも被災者へのメッセージを何らかの形で伝えていきたい」と言った。募金活動は今回だけで終わりではない。何かできることはないか。今日20日神戸に移動し、4、5日滞在。楽天ナインはなんとかして被災者の力になれる方法を探している。【竹内智信】