広島のエース前田健太投手(22)が、セ・リーグ開幕が29日に延期されたことを受け、気持ちを切り替えて開幕に望む決意を示した。調整に異変が生じていたが、順調に回復し、早ければ今日21日にもブルペン入りする。延期になっても、開幕投手をだれにも譲るつもりはない。
開幕予定日が4日伸び、球場も敵地ナゴヤドームから本拠地マツダスタジアムに、相手も中日から巨人に変わった。だが、エースにとってやるべきことは同じだ。「調整は変わらないですよ。そこ(29日)に向けてやっていくだけです」と言い切った。だれにも開幕投手を譲る気はない。
20日はマツダスタジアムで練習した。13日のソフトバンクとの実戦形式の合同練習後、左手に故障が発生した模様で、この日も終始手袋をするなど徹底ガード。開幕が4日延期されることは故障の治癒の面では朗報だが「さあ、わかんないです」と、とぼけた。
投球に支障はないようで、この日も遠投やポール間ダッシュなどのメニューを元気にこなした。「いつでも投げられる状態」と話しており、首脳陣と相談のうえ、早ければ今日21日にも9日ぶりに投球練習を再開する見込みだ。チームは25日からの3試合が延期されたため、調整用の練習試合実施を検討中。状態が良ければ練習試合に登板して最終調整し、29日に備えることになりそうだ。
複雑な思いを抱えて開幕を迎える。東日本大震災の悲惨な状況をテレビで見て胸を痛めた。開幕はもう少し時間をおいてからでいいのではという思いもある。
「ナイターのこととかもありますし、(来場する)お客さんの数にも影響があるでしょう。僕らは(プレーを)見てもらう立場なので、みなさんに応援してもらえるかどうか。反対される方もいらっしゃるでしょうし…心境としては難しいですね。でも、やるからには真剣に取り組むしかないし、野球で何かを伝えられたら」。
昨季投手部門3冠で注目度の高さリーグ一の右腕は、開幕戦でハイレベルな投球を披露して被災者への思いを伝える。



