<オープン戦:日本ハム2-2阪神>◇20日◇札幌ドーム
阪神の新勝利の方程式「トリプルK」が、日本ハムとのオープン戦でラスト3イニングを無失点でつなぎ、引き分けに持ち込んだ。前日19日のセ・リーグ臨時理事会で、今季は延長戦を行わない方針が決定。同点や僅差のビハインドで3人が登板する可能性が高まっていた。今季は7回久保田智之投手(30)、8回小林宏投手(32)、9回藤川球児投手(30)で、ビシッと締める。
「トリプルK」も、リード時だけ出てくるわけではない。過去2度の3人のリレーは、無観客で行われた実戦形式の合同練習。スタンドのファンへのお披露目は、本番さながらの状況で訪れた。1点ビハインドの7回、久保田がマウンドに上がった。もはや、調整登板ではない。シーズンを見越した予行練習だった。
前日19日のセ・リーグ臨時理事会で、節電対策の一環として、延長戦打ち切り方針が決まった。そうなれば、特に終盤の選手起用に変化が起きる。救援陣の重要度もさらに高まってくる。先発陣の精神的な負担も、リリーフ次第で軽減される。6回まで頑張れば、負けはない。そんなイメージを持っていれば、気負わずに投げられる。
真弓監督
延長がないと言うことで、戦い方を考えないといけない。
7回を久保田が3人で切り抜けると、直後に同点に追いついた。8回もマスクを被ったのは城島。当初は、7回までの出場予定だったが、小林宏とのバッテリーを志願し守備位置についていた。限りなくシーズンに近い舞台となった。小林宏はスライダーでカウントを稼ぎ、フォークで勝負。このパターンで、この日3安打の糸井と、中田から連続で見逃し三振を奪った。
小林宏
任されたところで投げるしかない。8回だったら、その回でしっかり結果を出していかないと。そっちの方が大事。
最後は勝ちが無くなった9回を、藤川が締めた。1死から鵜久森に左中間を破られる二塁打を浴び、一打サヨナラのピンチを迎えた。左袖には喪章を付けていたが「投げているときは自分のプレーをしっかりと、意識した」。課題のフォークを決め球に、岩舘から見逃し三振。大野は144キロ直球で仕留め、引き分けに持ち込んだ。
「トリプルK」は勝利の方程式では収まらない。「負けない方程式」としてもフル回転する。【鎌田真一郎】



