<オープン戦:日本ハム3-12阪神>◇21日◇札幌ドーム

 オープン戦最終戦で阪神の今季1号が飛び出した。新井良太内野手(27)が特大弾で開幕1軍をアピールした。8回2死一、二塁。獲物は宮西の真っすぐ。広い札幌ドームのバックスクリーンで大勝に花を添える移籍1号3ランがはじけた。興奮は隠せなかった。

 新井良

 本塁打という一番の結果が出て良かった。左投手から打てたのも良かった。フォームとかは分からないけどいい形で打たないとあそこまで行かない。

 1軍ボーダーライン。関本や大和、上本らと内野の控え枠を争う中で、欲しいのは持ち前のパワーを生かした結果だけだった。

 新井良

 悠長なことを言ってられる立場じゃない。チャンスは限られてる。必死に打席に立つ。打席に立ったらこの1打席、この1球の気持ちだけですから。

 フォームやしぐさ、表情が兄そっくりなら、鬼気迫る一言一言も兄そっくり。労組選手会長として開幕問題に奮闘する兄のことを問われると「自分のことで精いっぱい」と言った。その兄に代わり、3回裏の三塁守備から出場。6回の1打席目は中飛に倒れ、すべてをオープン戦最終打席にかけていた。

 中日時代の昨年6月9日楽天戦で、5年目のプロ初アーチを飾った。史上23組目の兄弟アーチは兄も喜んでくれた。そして同じチームになった今年。期待は史上3組目、セ界初の兄弟同一チーム&同日アベック弾だ。この日の1発は真弓監督も「1発があるのは魅力やからね」と再評価。兄弟開幕1軍をぐっと引き寄せた。【松井清員】