「厄払い」は終わった。7日、京セラドーム大阪での練習試合オリックス戦で1点ビハインドの7回無死一塁。今季初めて、阪神久保田智之投手(30)が走者を背負った場面で登場した。シーズン本番を想定したマウンドで、実戦8戦目での初失点を許した。

 1死一、二塁から7番バルディリス。3ボール1ストライクからの5球目145キロ直球を、右中間を破られる適時二塁打で失点。続く8番伊藤、9番森山にも連続適時打を浴び、自身が出した走者にも生還を許してしまった。

 「シーズンでもこういう形はある。中継ぎはそういうポジション。やってよかったけど、シーズンじゃなくてよかった」。

 ここまで8試合で8回3安打無失点だった。開幕目前の1回4安打2失点。本人の表情に暗さはなかったが、首脳陣は頭を悩ませた。山口投手コーチは「1点ビハインドは難しい。勝ちパターンは(久保田、小林宏、藤川と)1イニングずつだけど、考えていかないと」と打ち明けた。

 今季は延長戦で3時間30分を越えると新たなイニングに入らないルールを適用。戦力を余らせてもいけない。リリーフ陣の起用法が勝敗に大きくかかわってくる。真弓監督は「(イニング中の登板も)もちろんあるよ。(久保田は)ずっとよかったからね。良い調子で入るのも怖かったから、かえって良かったんじゃないか」と前向きにとらえた。

 阪神の命運を握る救援トリオのトリプルK。1人目のKの炎上が「珍事」なら問題はないのだが…。【鎌田真一郎】