未来のエースに仏の顔作戦!

 開幕ローテーション入りしたソフトバンク山田大樹投手(22)と岩崎翔投手(21)は実戦で英才教育を受ける。高山郁夫投手コーチ(48)が「少々のことでは外さない」と明言。和田、杉内のような絶対的なエースに育て上げるため、多少の失敗には目をつむり我慢の起用を続ける。

 大きく育ってほしい。だから、多少の失敗は我慢する。山田と岩崎を未来のエースに育て上げる覚悟を決めた。打たれても学ぶことはある。これまで2人に厳しかった高山投手コーチが、仏の顔となった。

 高山投手コーチ

 山田は1軍のゲームを経験させることで、一回りも二回りも大きくなる。岩崎もそう。我々は優勝を目指しているし、2軍の競争も見るつもり。でも、多少のことは我慢する。

 和田と杉内は30歳になった。ダブルエースに次ぐ若手の台頭が望まれている。これまでは山田と岩崎に「競争」を強いてきた。キャンプからアピールを続け、ついに開幕ローテ入りを勝ち取った。だから、簡単には2軍に落とさない。山田は7日の日本ハム戦で6失点したが、期待の高さは変わらない。

 高山投手コーチ

 きっかけの年にしてくれたらいい。本人たちも感じ取ってくれたら。山田はうまく気持ちの切り替えができている。キャンプからのトータルで考えているから、信頼は変わらない。

 未来のエースに指名された2人の士気は、高まった。山田は開幕3戦目の14日オリックス戦で先発。岩崎は10日のウエスタン・リーグ阪神戦で最後の調整登板を行い、17日西武戦で先発する。

 山田

 期待に応えたい。ゲームの中で修正できるようになった。精神的な部分で安定してきた。

 岩崎

 今年はラストチャンスと思って投げる。絶対に勝つ。気持ちの部分で昨年とは違う。

 自信に満ちた表情で勝利を誓った。内川、カブレラが加入した超重量打線の援護も受けながら、そしてベンチの仏の顔に守られながら、エースへの階段を上がっていく。【奈島宏樹】