<ソフトバンク4-9西武>◇16日◇福岡ヤフードーム

 満塁でポン!

 ソフトバンク本多雄一内野手(26)が、3試合連続で満塁機に適時打を放つ活躍だ。この日は2回1死満塁で、左前タイムリーを放った。開幕5試合連続安打など打率3割3分3厘と好調をキープ。強力オーダーを勝負強い小兵がけん引している。

 オレも満塁男だ。ソフトバンク本多には、不思議と好機で打席が巡ってくる。この日は2回。2点差に迫り、なおも1死満塁。西武石井一の内角球を左前に、はじき返す適時打。これで3試合連続で満塁機の適時打をマークした。

 「あまり(満塁に強い)イメージはないですが、低い打球を打とうと思っている。左投手だったので(左方向への)意識を強くもっていた。打点を挙げるのもうれしいですが、得点も多くなりたい」。

 ホークスの満塁男といえば次打者内川。昨年満塁で打率7割1分4厘(7打数5安打)を誇り、15日も左前適時打していた新加入のヒットマンだ。だが、2月キャンプから内川と打撃理論をかわし、練習法を貪欲に学んでいたのが、本多だった。ここまで満塁に3度打席に立って、すべてでヒットを放った。本多自身、昨年満塁で打率6割6分7厘(6打数4安打)だったが、内川の勝負強さもプラスしたかのような活躍だ。

 もっとも、打撃でタイミングをとるコツをつかんだのが、好調の大きな要因。昨季終盤、バットが独特な軌道を描くスイングに手応えがあった。トップから最短距離で上からたたくのではなく、あえて遠回りさせるようにして球をすくう打撃。変化球にも対応し、際どい球を見極める術として身につけた。この日、石井一をマウンドから引きずり降ろした一打も、ユニークな軌道から放たれた。

 守備でも存在感は際だっている。3回無死一、二塁。摂津が西武中村を三ゴロ併殺に仕留めた場面だ。サード松田の送球を二塁ベース上で受けると、一塁走者中島の併殺阻止のスライディングにあったが、上体だけで一塁にスローイング。体を張ったプレーで、ピンチの芽をつみ取った。

 開幕から5試合連続安打で打率3割3分3厘。身長173センチと小兵な背番号46が、攻守でホークス野手陣のキーマンになっている。【松井周治】