いよいよデビュー戦だ。広島のドラフト1位福井優也投手(23=早大)が今日17日の巨人戦(マツダ)でプロ初登板する。先発で巨人の重量打線に挑む見込みだ。05年のドラフトで4位指名を受けながら入団拒否したのが巨人。その相手に、快投で成長した姿を見せる。16日の巨人戦でプロ初勝利を挙げた今村猛投手(20)に続く。

 プロ初登板を、最高の日にする。今日17日の先発が予想される福井は16日、打撃練習やバント練習などで汗を流した。日曜日のデーゲーム。多くの観客が予想される本拠地マツダスタジアム。ドラフト1位初登板にふさわしい環境が整う。

 「(シーズンに入り)チームの雰囲気も変わっていますが、僕は緊張することはないです。低めに投げれば通用すると思うので、投げ急がずにいきたい」。

 開幕が延期され、マツダスタジアムでの練習や練習試合が多かった。だが開幕シリーズは甲子園での阪神戦。遠征で勝手が分からないこともあり、調整も思ったように進まず、イライラも募っている。

 「調子が上がってこない。コンディションも、投球もですが、でもそんなことは言ってられないので」

 プロ初登板が、巨人戦というのも何かの巡り合わせだ。巨人戦は、福井にとって特別な意味がある。04年選抜大会優勝などの実績で、05年高校生ドラフトで巨人から指名を受けた。だが4巡目という評価の低さに、巨人でやっていく自信を持てず拒否。1浪の末、早大に進学した。そこで斎藤(日本ハム)や大石(西武)と出会い、互いに鍛えながら才能を伸ばしてきた。

 「巨人には恩返しというか、これだけ成長したというのを見せたいです。あの指名があったから今の自分があるので」。

 巨人重量打線についても知っている。

 「(警戒するのは)全員です。先頭打者や無駄な四球を出さずにちゃんと投げれば、勝てると思っています」。

 この日右肩違和感のため登録を抹消された早大の同期大石からは「(自分は)2軍に行くけど、頑張って」と連絡をもらった。17日は日本ハム斎藤もプロ初登板する予定。早大同期と共に、福井がプロ初星を目指す。【高垣誠】