開幕から5試合連続で無安打の日本ハム中田翔内野手(21)が「超お得意様」のオリックス相手に、浮上のきっかけをつかむ。18日、空路で神戸へ移動した中田の表情は、思いの外明るかった。「ここまでノーヒットが続いていたら逆に気持ちいいでしょ」。冗談を飛ばす気持ちの余裕を忘れてはいなかった。

 安打どころか18打席連続で出塁もない。17日のロッテ戦(札幌ドーム)では「試合前、体に塩ふったんやけどな…」。ぼてぼての当たりにも全力疾走。「キャンプやオープン戦のような感覚で打てれば問題ない。あとは、きっかけですね」。清めの塩の効果ははかったが、必死に試合をこなすことで不安をぬぐおうともがいている。

 日程も今季初安打を予感させる。今日からの3連戦は昨年打率4割6厘と断トツの好相性だったオリックスが相手だ。昨年開幕スタメンに名を連ねながら、春先の不調が響いて2軍に降格したのがちょうど1年前の4月19日。ただ、昨年と決定的に違うのは、周囲が中田の復調を信じていることだ。「1本出れば変わると思う。我慢して使ってもらっているので、思い切ってやりたい」。鬼門の春を抜ければ、きっと明るい未来が待っている。【中島宙恵】