タケルよ、オレを超えろ!
広島前田健太投手(23)が、16日巨人戦(マツダ)でプロ初勝利を挙げた今村猛投手(20)に「10勝指令」を出した。今日19日の横浜戦(横浜)では自身が仕切り直しの先発。12日の開幕阪神戦(甲子園)で6回5失点の黒星を喫したが、3連勝中のチームの勢いに乗って今季初勝利を狙う。
降りしきる雨を切り裂くように、前田健が鋭いショートダッシュを繰り返す。今日19日に横浜で今季2度目の先発。同じ轍(てつ)は踏まない。背番号18にはパワーがみなぎっていた。
前田健
球種どうこうではなく(前回は)勝負どころ、ピンチの場面で甘く入った球を打たれた。全体的に悪かったわけじゃない。要所のコントロールに気をつけていければいい。
23歳の若きエースにとって発奮材料の多い1週間になった。16日巨人戦で弟分の今村がプロ初星を挙げ、17日もドラフト1位の福井が続いた。2試合連続でプロ初勝利投手が出るのは広島では03年10月12、13日ヤクルト戦(広島)の林、大竹以来、8年ぶりだ。チームも引き分け1試合を挟んで3連勝中。責任感の強い前田健が意気に感じる要素は数多くそろっている。
前田健
今村の初勝利、福井さんは年上ですけど、年代も近いし、負けたくない。刺激になります。
エースが今季初勝利を飾れば野村カープ2年目で初めて貯金2に到達。勢いが加速するのは間違いない。フレッシュな戦力が現れ、フル回転を期待されるのが2年目の今村だ。
16日には救援登板で白星を挙げ「あと8勝は最低やりたい」と宣言した。兄貴と慕う前田健が20歳時に挙げたのが9勝。これを意識した発言だったが、いよいよ念願の先発への“昇格”が濃厚だ。
この日は先発陣に加わり、岩見とともに調整。しかし、練習内容は1人だけ異なっていた。両翼のポール間をインターバル走で何度も往復。先発が取り組むメニューで下半身を追い込んだ。ジオ、ソリアーノが登録抹消され、今週は先発要員が足りない状況。今村は22日ヤクルト戦(マツダ)での今季初先発が有力だ。伸び盛りの右腕に、兄貴分もハッパをかけた。
前田健
(自身の20歳時勝利数を上回る)「あと9勝!」と言えばいいのに(笑い)。僕の2年目で、自分にダブる部分がある。どうせなら2ケタ勝ったほうがいい。
横浜に移動する間際、エースからのゲキに今村も「本当ですか?
頑張ります!」と笑った。まずはその前に、前田健自身が今季1勝目で手本を示す構えだ。【酒井俊作】



