<阪神3-2巨人>◇19日◇甲子園

 歴代エースに肩を並べた。阪神能見篤史投手(31)が球団記録となる7者連続奪三振の快挙を達成した。小山正明、村山実、江夏豊-。追い込めば、フォーク。分かっていても、当てられない。1回小笠原から始まった三振ショー。ラミレス、高橋由、長野もみんなフォークで空振り三振。ウイニングショットがさえ渡った。奪った10個の三振のうち、9個までがフォークで空を切らせた。「それが僕のスタイルなので。(相手が)どういう作戦か分からないけど、僕のことよりチームが勝ったのでOKです」と涼しい顔だ。故小林繁氏以来の球団記録となる巨人戦8連勝こそお預けとなったが、現役最強Gキラーを印象づけるには十分すぎた。

 一瞬、ヒヤリとした。昨年5月2日、走塁中に右足甲を骨折したのも甲子園での巨人戦。4回2死。小笠原の打球が、右足を直撃したが、高くはじかれた打球がブラゼルのミットに直接収まった。痛がるそぶりも見せない。

 4カ月もローテーションに穴をあけたが、「試合中にやってしまったことなので、後悔とかはないです」と引きずることはなかった。毎年オフに、感謝の意味を込め参加していた、大阪ガス時代のチームメートとのゴルフコンペも断った。すべては、1年間働ける体を作るためだった。

 プロ入り初の開幕投手も務め、チームの信頼は絶大だ。シーズンの連勝記録「12」も継続中。無敵の左腕は大黒柱として腕を振り続ける。【鎌田真一郎】