<オリックス2-8日本ハム>◇19日◇ほっともっと神戸

 やっと出た1本に思わず…。日本ハム中田翔内野手(21)が、オリックス戦で今季初安打を放った。4回の第2打席で木佐貫から中前安打。開幕から6試合目、計20打席目の初ヒットだった。ベース上で右手を高々と突き上げ、飛躍の4年目がようやく幕を開けた。

 7日遅れの“開幕”がやってきた。中田が今季20打席目での初安打。オリックス木佐貫の136キロ直球を中前に運んだ。塁上で思わず突き上げた右腕。ただのシングルヒットでの大げさなアクションに、すぐに清水一塁ベースコーチから祝福を込め、頭をポーンとたたかれた。

 でも、それだけうれしかった。スタメンでただ独りだけ、「H」ランプがいっこうに点灯しなかった。試合前には、この日の夕食の約束がある二岡から「今日は打つよな?

 暗い会にするなよ」とプレッシャーをかけられていたが、見事にはねのけることができた。

 悩み、苦しんだが、生活サイクルだけは変えなかった。1人で部屋で落ち込むのではなく、おなかがすけば普段通り外食した。手元には「マイ箸」を持参して。知人の紹介でつくってもらった高級品。ちょうど昨季、プロ初本塁打が出たころから使い始めた縁起のいい品だが、シーズン終盤は忘れて出歩くことが多く、因果関係は不明!?

 だが、成績も下降した。「今年はちゃんと持っていかないと」。“効力”を信じ、今年は食事時は必ず使い続けてきた。

 今季初のビジターほっともっと神戸で、誰よりもホッとした男。だが、5、7回には連続三振を喫するなど、まだまだ反省点も多い。梨田監督も「1本出たから気持ちは変わるかな。変わってもらわないと」。ため込んだストレスを、発散させる日々が始まる。【本間翼】