<ソフトバンク10-3楽天>◇20日◇北九州
4失策2ケタ失点の完敗よりも、星野仙一監督(64)は試合前からチームの根本を見ていた。延長勝ちした前日の晩、ある疑問を持った。宿舎で素振りや自主練習をしている選手の気配を感じ取ることが出来なかった。「1軍にいることで満足している選手がいるんじゃないか。試合前のこれっぽちの練習なんて、練習じゃない。レギュラーの確認じゃん。若い選手は自分で時間を見つけて、練習しないと。一生レギュラーなんて取れない」。現役時代、遠征は旅館の相部屋が多かった。就寝前にバットを振る姿が当たり前だった。
24時間は平等にある。
星野監督
1日の間で野球と向き合う時間が長いヤツほど、成長していく可能性がある。ほとんどの選手は突然引退を突きつけられる。そして引退してからの人生が圧倒的に長い。気付かないまま終わる。
鉄平を7番に置いた。1割台と不調だったが、自然と打率が上昇していくヒットマンを、09年6月21日阪神戦(甲子園)以来の下位に据えた。「調子のいいヤツが出たらいい。長い目で見て上がってくればいい」。2年連続3割で、チーム内でも屈指の練習量をこなす主将にも一段階上を求めた。となれば、おのずとおのおのがやるべきことは見えてくる。【宮下敬至】




