<オリックス5-9日本ハム>◇20日◇ほっともっと神戸

 静かに野球人生の節目を迎えた。日本ハムの金子誠内野手(35)が7回に左翼線への適時二塁打を放ち通算1500安打を達成。これまでも記念記録はすべて敵地でマークしてきた。「ほぼ勝ちが決まってからの1本だったけどね。少しホッとした。これが最後の節目かな」。得意の自嘲気味な発言は、照れ隠しの表れだ。

 プロ野球選手としての思い、被災地への思いと、複雑な胸中でスタートしたシーズンだった。東日本大震災で福島や宮城に住む親戚の多くが、家屋が水に漬かったり、仕事場が流されるなど被災した。今は3家族が山形県内にある母の実家に身を寄せている。人ごとではなかった。「災害のために役に立つことを考えている。復興の手助けがしたい」。壊滅的な被害を受けた漁業や農業など第1次産業を中心とした支援を模索中で、1500安打達成の賞金を充てることも考えている。

 「プロ野球選手として、ユニホームを着ている間は1球に集中すべきだ。いろんな思いを抱いて迎えるシーズンで、濃いシーズンになると思う」。プロ18年目のベテランにとって特別な1年となる。【中島宙恵】

 ▼通算1500安打=金子誠(日本ハム)

 20日のオリックス2回戦(ほっともっと神戸)の7回、小林雅から左二塁打を放って達成。プロ野球107人目。初安打は、95年10月3日の西武25回戦(西武)で小野から記録している。