<ソフトバンク10-3楽天>◇20日◇北九州
首位奪取へ、景気づけの1発だ!
ソフトバンク内川聖一外野手(28)が、楽天から今季1号を放った。1点差に追い上げられた4回、ラズナーから左越え2ラン。オープン戦1号を放った北九州でメモリアル弾を打ち上げた。これで流れを引き戻し、10-3の大勝。首位楽天とは再び0・5差。6試合連続安打と安打を量産する3番が、頼もしい~。
弾丸ライナーが左翼席へ突き刺さる。1点差に詰められた直後の4回、2死一塁だった。内川は、真ん中高めの直球をフルスイング。リードを広げる貴重な2ランは移籍後、初本塁打だった。
心も弾む。気持ち良くダイヤモンドを一周しベンチから祝福を受け、松田とは「アゴタッチ」を披露した。初回にも1死二塁から右前安打を放ち、カブレラの先制犠飛につなげた。開幕から絶好調。マルチ安打は8試合で5度目。6試合連続安打と勢いは止まらない。北九州で行われた3月10日のオープン戦横浜戦で実戦初アーチ。また北九州で節目の本塁打を放った。
「この球場は相性がいいというか…。何か僕に打たせてくれるような雰囲気があるんですよね。ちょっとベンチの空気が重くなってきたところの1本だったので、良かった」。
ナインの闘志にも火を付ける1発で大勝に導いた。9回、ファウルボールを追ってショート川崎と激しく交錯した。左太ももを痛め、しばらく立ち上がれなかったが、不屈の闘志で立ち上がった。プライベートでは、大好きなプロレスをテレビで見てハートを熱くする男は、痛みも忘れて喜びに浸った。移籍後初めてのお立ち台でも絶叫だ。
「これでホークスの一員になれた。北九州大好き。もちろん、福岡も。あまり知られてないかもしれないけど、私もホークスのファンクラブに入ってました。ともに戦いましょう!」。
首位楽天の勢いを止める貴重なアーチだった。だが、必要以上には喜ばない。無心で試合に臨むのが内川流だ。藤井打撃コーチは「(内川は)試合中で課題を見つけ、自分で修正できる。どういう球に手を出さないようにしようとか。すごい打者だよ」と絶賛した。
「もう1本、出れば良かった。他の打席でも打てるようにしないと」。
目標は史上2人目のセ・パ両リーグ首位打者とチームの日本一。打っても、満足しない。課題を見つけ、次に向けて備える。不動の3番として安打製造機がタカの中軸にどっかりと座る。【奈島宏樹】



