<ロッテ6-0オリックス>◇26日◇QVCマリン
終盤の力投でロッテ成瀬善久投手(25)が自身初の2試合連続完封を飾った。6回、2番下山からの上位打線を3者連続空振り三振。追撃ムードを完全に断ち切った。「自分の中ではギアを1つ入れた感覚があった」。12奪三振のうち7個が6回以降。3年越しでのオリックス戦10連勝というおまけもついた。
苦しい場面でこそ、基本に立ち返る。成瀬のいう「ギアを上げる」の意味だ。気持ちを入れ直し、技術面では腕の振りや下半身の使い方などを再確認。「『上げる』より『戻す』。疲れてくると、気がつかないうちに(ギアが)下がっている」。今春の石垣キャンプでは投げ込みでスタミナ強化を図る一方、「修正」の意識を強く持った。実戦形式での投球に納得できないとブルペンに直行、感覚を取り戻すまで投げ込んだ。ブルペンの球数が実戦形式を上回ることもあった。疲れたときこそ、正しいフォームを目指してきた。
序盤の内容から直球がもうひと息と判断。終盤を変化球主体の配球に切り替えた。一見すれば投球はギアを落とした印象を受けるが、そうではない。「中盤から終盤でモチベーションを上げていった」。疲れで曲がりが鈍るはずの6回以降でスライダーのキレが増した。しっかり腕が振れているからこそだった。
修正を重ねてつかんだ1勝は大きな自信となった。「悪いなりにも配球を考え、完封できた。勝てるピッチングが分かってきた」。たくましさを増したエースは、次週の西武戦で3連続完封を狙う。【鈴木良一】



