広島は27日阪神戦が雨天中止になり、先発ローテーションを再編する。この日先発予定だった好調左腕の篠田純平投手(26)が29日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)での先発に回る見込みで、開幕からエース前田健太投手(23)と連続していた先発の並びが変わる。

 大野投手チーフコーチは「裏(ローテ)は若手が投げていて、バランスがどうかというのがあった。交流戦も考えないといけないから」と説明する。開幕後、週末の3連戦には今村、福井ら若手を抜てきしてきたが、20日横浜戦(横浜)で完封勝利を挙げた篠田が加わることで、先発陣全体の力量バランスが整う。

 利点は3週間後に始まる交流戦だ。2連戦となり実力派の投手を離し、カード初戦に先発させれば連敗を避けやすいメリットもある。前田健、左のエース格に成長しつつある篠田をそれぞれ軸にして戦うことが可能。昨季は交流戦スタートの5月13、14日楽天戦で連敗。いきなり同一カード2連戦2連敗を喫し、全体的にも10勝12敗2分けと負け越し。今を戦いつつ、先手必勝できる、最善の布陣を模索する。