KKK…E?
阪神真弓明信監督(57)がドラフト1位ルーキー榎田大樹投手(24=東京ガス)を「勝利の方程式」に組み込む構想を持っていることが27日、明らかになった。久保田、小林宏、球児のトリプルK登板過多への配慮とともに、好投を続ける左腕に十分セットアッパーの資格あり、と判断している。この日の広島戦は雨天中止。仕切り直して反撃態勢に入る。
失策が絶対許されないポジションに「E」が割って入る可能性が出てきた。真弓監督がひそかにルーキー榎田のセットアッパー構想を温めていた。
「あの3枚にもう1枚加えたいというのもある。(榎田を)後ろに入れるのもいい」。
2011年真弓野球を支える久保田、小林宏、球児の必勝リレー「トリプルK」。そこに榎田を入れ、より強固な勝ちパターンを構築するプランだ。榎田は今季4試合で1度もリードの場面では投げていない。
4人態勢にしたい理由はいくつかある。まずは、トリプルKの負担軽減。指揮官は「3点差なら球児は仕方ないにしても、あと2人はしょっちゅう出てくることになる。そこにもう1人いれば」と説明した。
たとえ3点リードで7回に入っても、KKKにこだわる必要はない。僅差の試合が続けば、3人が登板過多になるのは目に見えている。4人いれば休養日をつくることもできる。
さらに左腕というのが大きい。トリプルKは全員右。かつての必勝リレー「JFK」のジェフ・ウィリアムスのように、左を1枚はさんで打者の目線を変えられる利点がある。それもすべて、開幕前までの快投、公式戦4試合で防御率1・80の安定感が評価されているからこそだ。
キャンプ、オープン戦で好投し先発ローテーション入りが確実視されていたが、3月からリリーフに“転向”。先発のスペアという立場でもあったが、監督は「様子を見ている。よければ先発もある。ただ、本来の先発は完投できるかどうか。今はまだスタミナに不安がある」と、当面はリリーフとして送り出す方針にシフトしつつある。
雨天中止を受けて、バスに引き揚げた榎田は「何も聞いていません。そこで投げるのであれば、言われたときにしっかり準備します。(1軍で)投げさせてもらって光栄です。結果を残せるように頑張ります」と慎重に話した。
将来はエースを担うべき男。今すぐにもローテを務める実力はあるが、セットアッパー構想は決して後ろ向きなものではない。むしろローテ投手にも匹敵する厚い信頼の証し。チーム内における榎田の存在感が今後大きくなりそうだ。【柏原誠】



