圧勝で仙台開幕を決める。楽天は28日、空路、仙台に戻った。大震災後の長い遠征が、ようやく終了。今日29日、今季初めて本拠地Kスタ宮城で行われるオリックス戦を前に、星野仙一監督(64)の言葉は熱かった。修復工事を終えた同球場では56日ぶりの練習。表情は穏やかだが、決意に満ちていた。

 星野監督

 大勝したいな。1点差、2点差は疲れる。最低でも5点差以上。

 ここまで7勝6敗。貯金1に「よくやっている」。ただ、7勝のうち1点差勝ち4つ、2点差が2つと小差が続く。好機に、あと1本が出ない展開を課題に挙げた。「わが家に帰って、バットがいい音をするんじゃないか」と期待した。待ち続けてくれたファンに快勝の白星を贈るつもりだ。

 先発には全幅の信頼を寄せ田中を立てる。その右腕はキャッチボール、短距離ダッシュなどで調整を終えると「あまり『特別』という言葉は好きじゃないけど、特別な試合になる。一丸で勝利をつかみたい」と宣言した。打線の核、山崎も「ぶざまな試合はしたくない」と気合十分。田中が抑え、打線が爆発。指揮官の青写真は行き渡っている。

 仙台空港に降りる飛行機からは、津波の爪痕が見て取れた。涙を浮かべる乗客もいた。星野監督は「粘り強くコツコツと。すかっとした勝ちを、みなさんに届けたい」と約束した。悲しみが少しでも癒やされるように。そのためにも届けたい「大勝」の2文字だ。【古川真弥】