佑ちゃんが韓国進出!?

 日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22)が登板する可能性が高い5月15日の日本ハム-オリックス戦(函館)が、韓国のテレビ「SBS

 CNBC」で放送されることが28日、分かった。経済専門チャンネルの同局は、今季から朴賛浩と李承■が加入したオリックスの主催試合を全試合放送。ビジター試合についても、パ・リーグ各球団と交渉してきた。韓国で日本プロ野球の注目度が高まる中、斎藤が隣国のお茶の間に登場する。

 デビュー戦から先発で2連勝中の佑ちゃんが、韓国の電波に乗る。5月14日からのオリックス2連戦が、韓国で放送されることが判明した。開幕以降、中6日でのサンデー登板が続いている斎藤は、順調にいけば15日の2戦目に登板予定。日本でフィーバーを巻き起こしている黄金ルーキーが、隣国でも勇姿を見せることになりそうだ。

 今季、オリックスには朴賛浩と李承■が加入した。母国での注目度は高く、オリックス主催試合は経済専門チャンネル「SBS

 CNBC」で全試合放送されることに。ビジター試合も各球団と放映権の交渉を進めてきた。日本ハムは過去に主催試合を韓国で放送したことはあるが、今回は札幌ドームのように中継設備が整備されていない函館での一戦。オリックスだけでなく、佑ちゃん人気も中継決定の要因とみられる。

 斎藤は韓国でも名の知れた存在。06年夏の甲子園、早実と駒大苫小牧の決勝再試合の激闘は特集番組として放送された。楽天田中との2日間にわたる投げ合いは共感を呼び、認知度が一気にアップ。日本のプロ野球も、在籍する韓国選手が増えたこともあって関心が高まっている。プロ入りした斎藤にも再び注目が集まっており、登板試合が中継されれば韓国での熱が再燃するのは必至だ。

 球団史上初となる新人での先発3連勝を目指す斎藤はこの日、札幌市内の選手寮で静養した。デビュー戦の17日ロッテ戦は5回4失点、24日楽天戦は6回3失点。試合を重ねるたびに実績は上向いている。しっかり中6日のローテーションを守れば、5・15は5戦目。上昇カーブの軌道に乗れば、初完封でプロ“韓国デビュー”を飾るのも夢ではない。【木下大輔】※■は火ヘンに華