レフティーズでG倒だ!

 阪神は、3日からの巨人3連戦(東京ドーム)に、サウスポー3人を先発として送り込むことが濃厚となった。4月27日広島戦(マツダ)が雨天中止となり、その日、登板予定だったスタンリッジが、この日先発した。そのため、当初登板予定だった下柳が4日の巨人戦に回ることが有力となった。今季初となる東京ドームでの公式戦に、能見篤史投手(31)、下柳剛投手(42)、岩田稔投手(27)の順で臨む構えだ。

 4月27日の広島戦が雨天中止になった段階で、球団首脳は「あるかもしれない」と左投手3人を並べる可能性を示唆していた。この日も、午前中から雨がぱらついていたが、試合が成立。同一カード3連戦で左腕が3人並べば、09年9月25日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)以来。能見、下柳、岩田の並びで、天敵に2勝1敗と勝ち越した実績がある。

 先発左腕3人には不運が続いている。今季16試合を消化し、左投手に白星が付いたのは、開幕戦4月12日広島戦(甲子園)の能見の1度だけ。下柳も、岩田も好投を続けながら、今季はまだ未勝利だ。

 巨人打線は対右投手の2割5分9厘に比べ、左投手相手には2割2分1厘と打率は一気に下がる。また、巨人小笠原は2000本まで残り「2」と迫っている。目の前での快挙を阻止するためにも、左腕トリオに期待がかかる。