日本ハムが交流戦突入後、先発ローテーションを再編する可能性が出てきた。今日17日ヤクルト戦(札幌ドーム)で開幕。同カードは、調整パターンからこれまでの順番を入れ替えて武田勝、ダルビッシュの順で起用するプランが浮上した。約1カ月の変則日程を見据えた戦略上の問題とみられるが、まずは両リーグ首位対決で、左右エースを投入してスタートダッシュを狙う。

 策士・梨田昌孝監督(57)の奇襲なのか、煙幕なのか-。ダルビッシュ、武田勝の登板間のルーティンが今回、変化した。ともに状態は良好で、メニューを改善する要素が見当たらない。本来ならダルビッシュ-武田勝だったが、登板順をスイッチしたとみられる。好調ヤクルトを迎え撃つ、シーズン再出発の節目。ペナントの行方を左右しやすいセ球団との短期決戦で、指揮官らの練った秘策がありそうだ。

 リーグ戦と違い、予告先発がないため各球団独自の戦術の妙が影響しやすいのが、このセ6球団との24試合の戦い。その最初の2連戦から、大胆策に打って出る材料はそろった。ダルビッシュはこの日、「どこで投げるか分からないんで。今まで通り、リーグ戦と同じように…」と話すにとどめた。首位固め、勢いを付けるためのスタートラインにするための万策が、さく裂するかもしれない。