<ソフトバンク4-4広島>◇17日◇福岡ヤフードーム
初のヤフー弾ダ!
猛打賞ダ!
ソフトバンク内川聖一外野手(28)が、福岡ヤフードームでの初アーチを含む3安打2打点と復活した。3点差をつけられながらも内川の同点打などで終盤に粘りを見せ延長11回ドロー。日本ハムが負けて単独首位に再浮上した。右太もも裏故障は完治していないが、勝手知ったるセ・リーグ相手に、いきなりエンジン全開のスタートだ。
執念の一打だった。8回、1点差としてなお1死二塁。内川は、広島上野の内角シュートに腕を折りたたみながらバットを振り抜いた。打球は左翼線ぎりぎり。「落ちろ!」。フェアゾーンの中ではずむ同点の適時打だ。ここぞの場面で勝負強さを発揮した。
「打球が落ちるまでがすごく長く感じた。早くそこに落ちろって感じで。とにかく走者をかえせて良かった。猛打賞はたまたま。勝ちたいという気持ちでバットを振っている結果」
相手は昨オフ、FA宣言した際、真っ先に獲得に名乗りをあげてくれた広島だ。結局は、ソフトバンクに入団したが、同郷大分県の大先輩、野村監督の熱意に打たれ最後まで悩み抜いた。試合前には野村監督にあいさつにいった。
いきなり豪快な1発をかました。初回2死走者なし。先発今村の外角のスライダーを確実に芯でとらえ、左翼席へライナーでたたき込んだ。4月29日ロッテ戦(QVCマリン)以来の3号ソロ。福岡ヤフードームで初めてアーチをかけた。
「(広島には)内川は取りに行って良かったと思えるような活躍を見せたかった。(単独首位に)負けなかったのは良かった」
6回には135キロの直球を中前に運んだ。右太もも裏故障から先発復帰後、4試合でマルチ安打は3度。今季の複数安打は11度目になった。開幕から12球団で唯一打率4割をキープ。4月の月間MVPを獲得するなど、新天地のパでもヒットを量産している。7試合先発を外れることになった故障は完治したわけではないが、それさえ感じさせない打撃を続けている。
交流戦通算18勝を誇る先発和田が今季最短の5回で降板。今村を打ち崩せず、6回まで3点のビハインドを背負う苦しい展開だった。それだけに、追いついてのドローは次につながる。半歩前進で単独首位に再浮上。セ・リーグ相手に猛打を振るった内川が、交流戦も頼もしい存在になる。【奈島宏樹】



