<ソフトバンク9-0広島>◇18日◇福岡ヤフードーム
ケッパレケッパレ、9点で快勝だ!
ソフトバンクは9番細川亨捕手(31)が2回に2点二塁打を放ち、打線に火をつけた。この回一挙5点、計11安打9得点で広島を圧倒した。青森県出身の正捕手はお立ち台で津軽弁を全開し、博多のファンの心もつかんだ。会心の交流戦初勝利で、単独首位をがっちりキープした。
祈るような気持ちで走った。1点リードの2回2死一、二塁。細川は真ん中低めの136キロ直球を逆らわずに中堅へ運ぶ。中堅の丸が1度はグラブに収めたが、願いが通じたのか。ボールはポトリと落ちた。リードを広げる2点二塁打で打線に火をつけた。2番本多が中前適時打を放つなど、この回一挙5点。伏兵の一打で勝利をたぐり寄せた。
「1、2、3でバットを振って、あとはいいところに飛んでくれという気持ちだった。チャンスで打てて良かった」。
13日西武戦でお立ち台に立った時は「青森より福岡は熱い」と言ったが、ファンの反応が鈍かったことを反省した。2度目のお立ち台で、仕込んでいたネタを全開した。ざわつくスタンドも、最後に「ケッパレ」でしめると大拍手。出身地の津軽弁でファンのハートもがっちりつかんだ。
「D・J(ホールトン)からは『たまたま打ってくれてありがとう。次はちゃんと捕球してくれたらいいから』と言われた。(お立ち台は)だれも分からんでもいいから、津軽弁で思い切り話そうと思っていた。次に向けてネタを考えておきます」。
絶対的なレギュラーとして期待されFA加入した。だが、和田、杉内、摂津が先発の時は山崎がスタメンマスクを被るようになった。3試合先発から外れた。だが、落ち込むことはなかった。
「先発から外れても今日は休みだな。そう思うようにしているんです」。
扇の要に座る男がしずんだ感情を表に出してはチームに悪影響が出る。普段からささいなことに一喜一憂しない。常に平常心。ゲームが始まれば勝利だけを考える姿勢が、好結果につながった。
「チャンスでは楽しく打席に入ることができるし、配球も読みやすい。独走したい。譲らずにトップのままいきたいと思っている」。
不振にあえぐ男の価値ある適時打をきっかけに9得点で大勝した。秋山監督も「細川のところのタイムリーが良かった」と絶賛。打線に切れ目のないタカが、ひたすら首位を走り続けていく。【奈島宏樹】



