<阪神0-2ソフトバンク>◇4日◇甲子園

 ソフトバンクの主将小久保裕紀内野手(39)が、エース杉内へ勝利をプレゼントする千金打だ。チャンスは0-0の9回に巡ってきた。1死二塁でカウント2ボール。制球が乱れ始めた阪神能見の3球目の高め直球を見逃さず、詰まりながら中前に落とした。「いいところに飛んでくれた。今日は(3安打だが)芯で打ったのは1本もないわ」と豪快に笑った。

 何よりもチームに勝利を呼び、エースの力投に応えたことがうれしかった。自身はこの打点が、ホークス通算1000打点。球団史上4人目の大台。だが「そんなもん、どうでもええわ」とまったく興味を示さず「昨日負けていたし、杉内で(白星を)とれたからな。さすがウチのエース」とナインと喜びを分かち合った。ホークスは、本拠地を福岡に移転以降、通算1500勝の節目に到達。福岡でのホークスの代表選手とも言える小久保が、区切り白星に花をそえた。

 阪神能見との勝負は終盤になると覚悟していた。「つかまえるとしたら後半と思っていた」。小久保を迎えた時点で、阪神能見の球数は95球。思惑通りに高めを浮いた球を仕留めた。投手戦にケリをつけたのは、流れを知るベテランの一打。リーグでも、交流戦でも、首位を走るソフトバンクの底力が、そこにあった。【松井周治】