<ソフトバンク4-1ヤクルト>◇11日◇福岡ヤフードーム

 余裕の100勝王手だ!

 ソフトバンク杉内俊哉投手(30)が、7回2安打1失点で通算勝利数を99とした。7回で96球。スタミナに自信があり、まだまだ投げ続ける力は残っていた。だが、8回のマウンドに向かったのはファルケンボーグだった。

 完投へのこだわりは強いが、バレンティンに1発を浴び、完封の可能性がなくなった時点で救援陣に後を託そうと考えた。高山投手コーチから「8回も投げるか?」と聞かれ「今回はやめておきます。次に向けて調整します」と即答した。

 「もし0点に抑えていたら、8回も投げていたと思うけど、今日は球が走っていなかったから、任せようと思った」。

 高山投手コーチは「直球の軌道は本来のものではなかった。でも、それで抑えるのがエース。いろいろな投球の引き出しがあるのがすごい」と振り返った。安定感抜群の救援陣が控えているだけに、無理に続投する必要もない。

 交流戦のチーム防御率は1・18。強力打線と、安定感抜群の投手陣で、交流戦もパ・リーグも首位を突っ走っている。先を見据えて、エースを早めに休養させる余裕もある。

 100勝に王手をかけたエースは「あくまで通過点」とさらり。どんなことにも妥協しない左腕は、さらに白星を積み重ねることに集中する。【奈島宏樹】