<ヤクルト4-1横浜>◇25日◇神宮

 チャンスに強いヤクルト宮本慎也内野手(40)がチームを連勝に導いた。3回1死二、三塁で、外角低めに落ちていく横浜山本のフォークボールに対し目いっぱい腕を伸ばして右前に先制適時打。1回2死満塁では内角速球に詰まらされ、遊ゴロに倒れていただけに「速球に合っていなかったし、届くところに変化球が来てくれた。飛んだところがよかった」と「2度目の正直」を喜んだ。右打ちで2安打を放ち、12安打すべて単打でこつこつと点を重ねたつなぎの打線を引っ張った。

 誰よりも勝負どころを心得ている。前日24日は9回2死からの逆転サヨナラ勝ち。「九分九厘負けていた試合をひっくり返して勢いのつく勝ち方をした。今日勝つと負けるでは大きく違う」と先を見すえて強い覚悟で臨んだ試合だった。リーグ2位の打率を誇るが、得点圏打率も同2位の4割2分6厘。「ロースコアの試合が多いから、チャンスはこれが最後かもと思っていつも打席に立っている」という一期一会の精神が、打席での勝負強さに磨きをかけている。

 首位を走るチームはリーグ戦再開を2連勝で飾り、大事な夏場に向けて好スタートを切った。01年の日本一を知る40歳は「ここからが大事。準備をしてできることをやっていけばチャンスが遠のくことはない」と10年ぶりの頂点を視界にとらえつつある。【大塚仁】