マツダオールスターゲームの監督推薦選手32人(セ17人、パ15人)が4日、オールスターゲーム運営委員会から発表された。

 オリックス寺原隼人投手(27)が、一夜限りの最速挑戦に色気を出した。横浜時代の08年以来、2度目の球宴選出に「まだ速いと思うし、ある程度、スピードを見てほしい」とまずは控えめにアピール。先発専念の今季は、ペース配分を意識する。それでも、先発投手でも2~3イニングが通例の球宴なら“リミッター”は、解除可能。プロでの自己最速157キロの更新について、「見る人は面白いでしょうね。投手も球場がウォーとなると気分がいい」と、乗り気になった。

 日南学園時代に甲子園で当時最速の157・68キロを計測。多くのファンが寺原=剛球というイメージを抱く。右肘痛の癒えた今季は154キロまで出ている。球宴の日本人投手ではヤクルト五十嵐(現メッツ)の157キロが球場表示の最速。チーム最多8勝と新天地で復活した寺原は「腕が壊れたらいけませんね」と笑った。夢舞台での伝説作りにコンディションは万全だ。