<ロッテ8-7日本ハム>◇5日◇QVCマリン

 超人的なパフォーマンスだった。ロッテの新外国人ホセ・カスティーヨ内野手(30)がデビュー戦で4打数4安打3打点の大暴れ。4点差をはね返す大逆転劇の立役者となった。3回、来日の1号となる同点の2ランを放つと、1点を追う6回にも同点の右前適時打。初出場の助っ人に導かれての逆転勝ちで、ロッテの逆襲が始まる。

 カスティーヨは一塁ベースの上で手刀を振り下ろした。6回、試合を再び振り出しに戻す右前適時打。追い込まれながらも、外の直球に柔らかくバットを合わせた。「食らいついていった。前の3打席は内。今度は外にくると思っていた」。狙い澄ました4本目の安打に興奮を隠せなかった。ニックネームは「アチャ」。スペイン語で「おの」の意味。愛称をまねたポーズで喜びを爆発させた。

 ロッテデビュー戦で、横浜時代には1度もなかった4番に座った。「興奮した」。1回、第1打席の左前安打で勢いに乗った。第2打席は2点を追う3回2死一塁。初球。高めに浮いたウルフの直球を完璧なタイミングで振り抜いた。放物線を描いた打球が左翼席中段へ。同点2ラン。本塁上で天に祈りをささげ「甘いボールがきたらフルスイングしようと思っていた。狙い通りのいいバッティングだった」。

 4打数4安打。同点弾に同点打。デビュー戦から超人的な活躍だ。両手にはメキシコでも片時も離さなかったバッティンググラブがはめられていた。ピンク色で「AHCAH(アチャ)」と刺しゅうされた手袋は横浜時代、大親友の内川(ソフトバンク)をまねしてつくった。「内川はすごい」と打撃センスに憧れ、目標にしてきた。今でも思いは不変。「週末は福岡で試合がある。会えるのが楽しみだ」。来日後は連絡を取っていない親友に、バットでメッセージを送った。

 低迷するチームの起爆剤として来日。デビュー戦から衝撃的なパフォーマンスだ。「僕がきたのはチームの勝利に貢献するため。毎日こういう活躍ができれば」。お立ち台のヒーローに声援が鳴りやまなかった。【鈴木良一】