<日本ハム3-5楽天>◇11日◇札幌ドーム
2カ月以上ぶりの瞬間をみんなが祝福してくれた。次々と差し出される右手に、楽天塩見貴洋投手(22)は律義におじぎした。「多少、意識した」という今季球界初のドラ1ルーキー同士の先発対決。6回7安打3失点。本塁打を2本浴びたが、打線の援護もあり制した。プロ初登板の5月5日以来の2勝目に「5点取ってくれて。感謝です」と頭を下げた。
今まで、なぜか援護が少なかった。初勝利後は8試合すべて2点以下。勝利投手の権利を持って降板しても、逆転され勝ちが消えることが重なり「持ってないのかな」とつぶやいたことも。「ベンチには行きませんでした。行って逆転されたことがあったので」。ルーティンを変え降板後はベンチ裏で戦況を見守った。
移動日の8日は遠征先の旭川で佐藤投手コーチに食事に誘われた。「流れを変えようや」。恩師の気持ちがうれしかった。実は海産物は苦手だが、すし店で「食わず嫌いでした」と初物のうなぎを堪能。周囲の支えもあり勝利をつかんだ。
1点リードの5回1死満塁では「最悪、同点で」の強気で中田、小谷野をフォークで連続凡退。「次は完投しないと」。反省も忘れず、すぐに3勝目を手に入れてみせる。【古川真弥】



