広島のルーキー福井優也投手(23)が、現在5勝で先行する巨人沢村拓一投手(23)にライバル心をむき出しにした。3勝の福井は同じ新人として沢村に追いつき追い越すつもりだ。今日12日からの9連戦では初戦の横浜戦に先発する見込み。球宴までに登板が予想される2試合に連勝し、新人王へのステップにする。
福井は、5勝と勝ち星で2つ先行するライバル沢村への対抗心を「意識していない」と言いつつ、はっきりと口にした。
福井
沢村が5勝なら、(自分の3勝は)まだまだです。完投できるのはすごいと思います。でも、1人の新人として負けていられません。
9日の巨人戦(東京ドーム)では目の前で沢村の完投勝利を見せつけられている。負けん気の強い福井が刺激を受けないはずがなかった。
ライバルの快投に対して、自らは6日横浜戦(沖縄)の6回1死一、二塁で、村田を投ゴロに打ち取りながら、アウトカウントを間違えて併殺を狙わず一塁に送球。その直後に2点適時打を浴びた。
福井
打者に集中しすぎて、打ち取ったことで「よし!」と思ってしまった。あとで石原さんに「野球以前の問題だ」と言われました。
この日は照りつける日差しの中、大粒の汗を流しスローイング練習を繰り返した。送球ミスも犯しており、投球だけでなく守備やけん制などを磨くことでより勝利に近づくためだ。
今日12日からは前半戦の正念場となる9連戦が始まる。福井はその初戦となる横浜戦に先発する見込みだ。沖縄での汚名を返上する大事な一戦となる。
福井
やり返したい気持ちはあります。要所を締める投球で抑えるべきポイントを抑えたい。
球宴までの残り9試合で、福井は2試合に登板する見込み。連勝で5勝として折り返すのが当面の目標となる。
広島の新人投手で前半戦5勝以上は、98年の小林幹(前半戦6勝)以来となる。97年沢崎(同7勝)、95年山内(同11勝)は後半も力を発揮し、新人王獲得につなげている。
福井
(新人王は)とれるものならとりたい。今年しか(チャンスが)ないですから。
その夢を実現させるために、ライバル沢村に追いつき追い越し、他の新人をも蹴散らす。【高垣誠】



