<日本ハム3-5楽天>◇11日◇札幌ドーム

 日本ハムの新外国人ボビー・スケールズ内野手(33)が来日1号を放った。3回1死一塁で楽天塩見から一時逆転となる左越えの2点本塁打。全5打席に出塁した前日に続く活躍を披露した。試合は敗れ、先発した斎藤を援護できなかったが、デビュー4戦で13打数5安打3打点と、負傷離脱している田中の代役の役割を果たした。

 初めて足を踏み入れた本拠地・札幌ドームの感触を確かめるように、日本ハムの新外国人スケールズがゆっくりとダイヤモンドを1周した。来日から10日、出場4試合目で飛び出した来日初アーチ。「ホームのファンの前で打てたことはすごくよかった。勝てればよかったんだけど、それが野球だからね」。手痛い敗戦の中で、ファンの心を癒やす、明るい1発になった。

 1点を追う3回だ。1死一塁の場面で、楽天塩見の136キロ直球を左翼席まで運んだ。注目ルーキー斎藤が先制を許した展開での逆転弾に、スタンドは沸いた。1回の第1打席はフォークに空振り三振を喫していた。対戦相手はいつも初対決の投手。「打席で考えすぎることはよくない。シンプルに。甘い球がきたら振っていこうとだけ考えていた」。むやみにボールを追いかけず、得意ゾーンの投球を待っていた。

 日程の都合上、札幌ドームには来日後初めて訪れた。同僚のホフパワー、ウルフに連れられてロッカールームなど施設を案内されると、気持ちは高ぶった。グラウンド上でコミュニケーションに困らないように、真っ先に覚えた日本語は「イチ、ニ、サン」などの数字や、「ヨシ、イケー!」などのかけ声。チームに少しでも早く溶け込もうとする姿勢。ベンチ前で繰り広げられた祝福のハイタッチは、本人よりもチームメートに笑顔が広がっていた。まったく環境の違う異国で奮闘している姿を、周囲みんなが理解している証しだった。

 1番を任されてからは10打数5安打3打点と上り調子。梨田監督も「広い札幌ドームで本塁打が出たのもよかった。これからも期待できる」。陽気で、真面目な助っ人は、日に日に存在感を高めている。【本間翼】