<ソフトバンク2-0日本ハム>◇31日◇福岡ヤフードーム

 意気消沈の行進が、ロッカー室からバスへと続いた。日本ハム選手が、悪夢のような敵地から去った。天王山3連戦で、まさかの全敗。最後は今季最少の2安打完封負けという、打つ手もないまま首位どりの野望は砕け散った。ソフトバンクには今季最大タイの3・5差。梨田昌孝監督(57)は「スイープされたのはね。3つというのは痛い」と、神妙に話した。

 空回りした。1回に先制を許す苦しい展開。前回6月26日の対戦で7回12三振を喫した摂津相手には重いビハインドになった。唯一の逆転のチャンスは3回。無死から連続四球で一、二塁としたが、陽岱鋼が犠打失敗。1死二、三塁で中軸に回すことができず。陽岱鋼は「バントを決めていれば」と責任を背負い込んだ。劣勢ムードにさらに拍車がかかる、要所でのミスだった。

 今季初の同一カード3連敗で、10度目の完封負け。4番を張る中田は「今日は何も話すことがない。しょうがないって言ったら、そこで終わり」と前を向いた。二岡を除けば、潤沢に代打要員が残っていた2点を追う8回無死では、やや消極的。接戦の展開で8回続投の武田勝との相性を考慮してか、先頭打者の大野への代打起用を見送った。ベンチワークも後手に回り、見せ場はなかった。

 本拠地での明日2日ロッテ戦から今季最長の13連戦が控える中で、気勢はそがれた。中継ぎ要員としてベテラン木田、石井を昇格。根本、ルーキー榎下、代走要員の村田の抹消と、可能な限りのカンフル剤を打つ。梨田監督は「基本に立ち返っていかなければいけない」と、手綱を締め直した。沈滞ムードで迎える夏本番、ハード日程の8月が正念場になる。【高山通史】