野村流メントレで「負け癖」払拭(ふっしょく)!!
球団史上初のクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す広島が22日、マツダスタジアム内でメンタルトレーニングを受けた。野村謙二郎監督(44)の発案で、外国人を除く1、2軍の全選手を対象にシーズン佳境の時期に行われるのは超異例。「心の強化」でAクラスのみならず、20年ぶりVを狙う。
閑散としたマツダスタジアムの大会議室に野太い声が響き渡った。1、2軍のナインが一堂に会し「オイッ!」と掛け声を発し、どよめきや拍手も起こった。午後1時から3時間のメンタルトレーニング講習。野村監督は「去年から球団に頼んでいた」と話した。
ナインが「優勝!
優勝!
優勝!」と心の底からつぶやけば、首位ヤクルトとの6・5ゲーム差も遠くはない。5位に甘んじているが、2位からわずか1・5ゲーム差だ。講師を務めたスポーツ心理学の第一人者・高妻容一氏(56=東海大教授)は説明する。「こういうチーム状況ですから、プラス思考のトレーニング、チームの雰囲気が変わってドンッと行くような、気持ちの切り替え、チームワークの高め方などの方法を紹介しました」。
中日と引き分けた前日21日も、指揮官が「これからはプレーの重みが増す。萎縮しないでやれるよう選手に話をして、出直します」と語った。連勝したかと思えば連敗するなど、戦いは不安定。通常ならキャンプ期間に行われることが多いメンタルトレーニングを、この時期に行うことで激戦で踏ん張るタフな精神力も磨かれる。同氏も「チーム全体で変わると面白いことが起こる。優勝して欲しいですね」と期待を寄せた。
球団としてメンタルトレーニング講習を行うのは史上初めて。00年シドニー五輪で柔道井上康生を金メダルに導き、プロ野球、Jリーグなどで指導してきた同氏の指導は、大きな後押しになりそう。石原選手会長も「考え方や自分の発する言葉などの内容です。自分にはすごくプラスになった。いい時間でした。チーム内、個人でもいいキッカケにしたい」と充実した表情で振り返った。
この日、気持ちを切り替えるコツとして「口から出る言葉をすべてポジティブに!
態度、行動、すべて自信のあるように振る舞うこと」などの金言も授かった。今日23日から本拠地で横浜、巨人と6連戦。大乱戦から抜け出すためにも、大切なキーワードがある。さあ、優勝するぞ!
優勝するぞ!
優勝するぞ!
【酒井俊作】



