ヤクルト相川亮二捕手(35)が、右手親指を2カ所骨折した痛みに耐えて強行出場する。29日、都内で精密検査を受け、右手親指末節骨の側面付近を亀裂骨折、さらに中央付近を剥離骨折し、全治6週間と診断を受けた。それでも患部にプラスチックカバーやテーピングを施し、プレーは続ける。「できればやりたいと思って可能性を探っていた。あとの判断は監督、コーチに任せますが、力になれるようにプレーしていきたい」と決意を込めた。

 26日の阪神戦の3回に、村中の暴投を止めようとした時に痛めた。検査後は、室内練習場で打撃練習と送球練習を行い、プレー可能と判断した。首脳陣も登録抹消はしない方針。2位に3・5ゲーム差に迫られる中、ベテラン捕手を欠けば大きな痛手だったが、1軍に帯同して出場に備える。

 09年のシーズン終盤には宮本が右手親指を剥離骨折しながら出場し、初のクライマックスシリーズ進出の力になった。宮本は「こんなところで休むやつではない」と歓迎した。